今回はヒューマンエラーと記憶の関係性についてです。
ヒューマンエラーの中でも最も多い事例が忘れることです。
なぜ、人間は忘れてしまうのか、その仕組みについて考えていきます。
そもそも人間は記憶力が低いのかと言うと、そうではありません。
忘れてしまう原因は、記憶する際に起こるエラーが関係しているからです。
この記憶する際のエラーには大きく分けて4種類あります。
①保持のエラー
②記銘のエラー
③想起のエラー
④展望的記銘のエラー
1つずつ例を挙げてご説明します。
まず、人間は大事なことだと認識しないとすぐに忘れてしまいます。
例えば、結婚記念日や、誕生日などの特別な日です。
男性は結婚記念日を忘れ、女性はほとんど忘れていないと言われています。
この原因は、多くの男性にとって、結婚記念日は大して重要なことではないのに
対し、女性にとってはとても重要だからでしょう。
そして男性の多くは奥さんに言われて結婚記念日を思い出します。
それは、いったん記憶した情報が消えてしまうからです。
これが①の保持のエラーです。
また、結婚記念日をまったく覚えていない場合や、別の日だと認識している場合は
②の記銘のエラーです。
次はまた別の例になります。
仕事で書類作成に集中していて、打ち合わせの時間を忘れてしまい、慌てて準備し
遅れて参加することになったパターンです。
人間は何かに集中していると、それ以外のことは忘れてしまうことが多いです。
特に男性はシングルタスクで、女性はマルチタスクとも言われます。
これはなぜなのかというと、
思い出すことを忘れているからです。
思い出すときのエラー、つまり③の想起のエラーが発生していることになります。
また、思い出そうとするときに思い出せず、時間が経ってから思い出せることも
多いと思います。
これは、④の展望的記銘のエラーが起こっています。
後でやろうと思って忘れてしまうのも展望的記銘のエラーになります。
このパターンが一番危なく、事故につながるケースです。
記憶力を上げるには、運動することが良いとも言われています。
特におすすめするのががランニングです。
有酸素運動が最も効果的だと言われています。
私も学生の頃から始めて、現在も継続しています。
つらいならば、ウォーキングでも毎日継続すると効果があると言われています。
興味がある方は是非チャレンジしてみてください。
今回はここまでです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。