今回は、人間が作業をする際におさえておくべき機能についてです。
ヒューマンエラーが起こることを予測するために重要です。
人間が何か作業を行うとき、必ず精神と肉体の両方の働きが生じます。
例えば、工場で機械や道具を操作して仕事を進めるとき、
操作するために肉体の機能を複雑に使います。
細かい操作で手や指、腕、足を同時に使う場合もあります。
また、その操作を継続して行うためには精神的な機能が重要になります。
注意すべき箇所で気を抜かないように、自分をコントロールしなければなりません。
このような作業を進める上で、必要な機能は主に4つあります。
①場面把握・状況把握の機能
②思考の統合・判断の機能
③作業行動の機能
④感情・情動の機能
この4つの機能は互いに深く影響しています。
例えば、①場面把握・状況把握の機能と③作業行動の機能は、
作業を始める前にしっかりとまわりの状況を把握しておくことで、
作業をスムーズに進めることができ、ミスやエラーを防止できます。
また、④感情・情動の機能は人間がなにか行動・思考をするのに
必要です。人間は感情の生き物であるとも言われています。
②思考の統合・判断の機能と直接的な関係があり、
思考に問題が発生すると感情・情動に大きく影響を及ぼします。
こうした心身の働きを把握することで、いつ、どのようなヒューマンエラーが
起こるか予測することができます。
今回はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。